エビの栄養素6つの成分と効果。体にいいことだらけ!

脂質が少なく、アスリートやダイエットをする方にも好んで食される食材として有名なエビ。一体どのような栄養素が含まれているのでしょうか?

今回は、エビに含まれている6つの栄養素について「エビの身」と「エビの殻」に分けてご紹介していきます!

エビの身に含まれる栄養素

たんぱく質(アミノ酸)

エビの身は、90%以上が水分とたんぱく質で、その割合は水分2:たんぱく質1。つまり、体の約30%がたんぱく質で、糖質や脂質はほぼゼロなのです。

ちなみに、人間は水分が60~70%、たんぱく質は20%で残り10~20%は脂質や糖質でできているので、エビがいかに筋肉質で高たんぱくかのイメージがつくかと思います。

たんぱく質は十数種類のアミノ酸が複雑に絡み合ってできていて、人間の消化器官内でアミノ酸に分解されたのち、栄養素として吸収されます。

アミノ酸は筋肉や内臓、皮膚、爪、髪など、人間のほぼ全てを作る材料となり、元気な体を維持してくれます。

同時に、体の機能を調整してくれる酵素や、ばい菌から体を守るための抗体もアミノ酸から作られます。そのため、たんぱく質が不足すると免疫力が下がって風邪をひいてしまったり、疲れがなかなか取れない体になってしまうのです。

ちなみに、エビを「美味しい!」と感じるのは、アミノ酸の一種の「アスパラギン酸」や「グルタミン酸」などの“うま味成分”が豊富に含まれているからです。

タウリン

栄養ドリンクでもなじみの深い成分「タウリン」。あらゆる臓器に存在し、その働きを一定に維持する働きがある成分です。

具体的には、心臓の機能に働きかけたり保護をしてくれることで、血圧を正常に保ち心臓や血管の老化を防いでくれたり、血糖値を適正値に下げてくれたりする働きが有名です。エビに含まれるタウリンは、タコ、イカに次いで多く摂取しやすく、生活習慣病が気になる方は意識して摂りたい成分です。

なお、タウリンは水に溶けやすく、余剰分は体内にキープできずに尿としてすぐ外に出てしまうという性質もあります。効果的に摂取するためには、水分のこまめに摂る必要があります。

ビタミンE

エビに含まれているビタミンの中でも比較的多いビタミンE。よく「うなぎ」や「かぼちゃ」などが多く含まれる食材として挙げられることが多いですが、甘えびや伊勢えび、桜えびなども、それらに劣らない量のビタミンEを含んでいます。

甘エビのようなトロっとしたエビや、桜エビのような干して食べるエビは、特にビタミンEを含んでいる傾向があります。

ビタミンEは、強力に抗酸化をしてくれる脂溶性のビタミンです。

体内に不必要に発生した活性酸素の除去や、血圧を下げてくれる効果も期待できます。末梢血管を広げて血行を促進し、肩こりや腰痛、冷え性などの方にもおすすめです。

また、男性ホルモン・女性ホルモンのバランスを整える働きもあり、更年期の方や生理不順の方などにもおすすめの成分です。

ちなみに、ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ると抗酸化作用がさらに効果的になります。エビを食べるときにレモンを添えたり、トマトと一緒に和えたり、パプリカやブロッコリー、アボカドの入ったサラダとして一緒に食べるのは、まさに理に適っていると言えるでしょう。

トマトとエビ【レシピまとめ】

2018.09.04

アボカドとエビ【レシピまとめ】

2018.09.06

ブロッコリーとエビ【レシピまとめ】

2018.09.07

エビの殻に含まれる栄養素

カルシウム

エビは、ミネラルの中でもカルシウムを多く含んでいます。人間も骨や歯など、硬い部分に蓄えていることが多いカルシウム。エビも例外ではなく、その多くを殻に含んでいます。

そのため、殻ごと食べることが多いエビがカルシウム摂取に効果的です。カラッと揚がったエビフライの尻尾や、しっかり火の通ったエビ頭のアヒージョなどでも摂ることができるでしょう。

エビの殻を使った出汁レシピも参考にしてみてください。

万能!エビ出汁

カルシウムは、骨や歯を作ることはもちろんですが、それ以外にも筋肉や神経、>脳の興奮を抑えスムーズに働くように調整したり、体をアルカリ性に保つ働きがあります。

これらの働きは、基本的には食べ物から摂取したカルシウムから使われますが、不足すると骨や歯などに蓄えているカルシウムから切り出して使われてしまいます。そのため、カルシウムを補充しないとやがて骨や歯がスカスカになってしまい、骨粗しょう症を将来的に引き起こしてしまいます。

そして厄介なことに、カルシウムは、単独で摂取しても体内へ吸収される割合がさほど高くないという特徴を持っています。エビの場合は、摂取したカルシウムのおよそ7割は吸収されず、体外にすぐに出てしまいます。

一方で、酸味のもととなるクエン酸や、キノコなどに含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収を高めてくれる食材なので、しいたけのお吸い物や酢の物に桜エビをかけてあげるなどの一工夫で、美味しくカルシウムを摂取できるでしょう。

きのことエビ【レシピまとめ】

2018.09.05

キチン

キチンは、エビやカニの殻にのみ含まれている食物繊維の種類で、コレステロールを吸着してくれる成分として有名です。また、同時に毒素も吸着してくれると言われていますので、肥満の予防や免疫力のアップにもつながります。

ちなみに、キチンは医療の世界ではやけどを負ったときの人工皮膚の原料になったり、シャンプーなどの保湿成分として使用されています。

残念ながら、エビの殻を直接つけても効果はありませんが、キチンはまだまだ底知れぬパワーを秘めていて、医療や生物系の研究機関では、日夜効果を調べられています。

キチン・キトサン国際学会見学レポート

2018.09.03

アスタキサンチン

アスタキサンチンは、ここ十数年で話題になり、化粧品やサプリメントの成分として聞くことが増えた赤い成分です。

この赤い色は天然の色素成分ですが、エビが自分で作り出すわけではなく、ある種の赤い藻をたくさん食べて溜まって作られます。ちなみに、この藻をたくさん食べたエビが赤くなり、このエビをたくさん食べたサケやフラミンゴも赤くなるという、「色の食物連鎖」も起きております。

アスタキサンチンの働きは、何といってもその強力な抗酸化力。実は、先ほどご紹介したビタミンEの1000倍以上も抗酸化力があると言われ、疲労回復や動脈硬化の改善、美肌の効果があります。

また、眼精疲労を改善する効果もあり、目の周りの抹消血管を拡張して血行を良くし、目の疲労を軽減する働きがあるので、PCやスマートフォンなどを頻繁に使う現代人におすすめな成分です。

アスタキサンチンは脂溶性の成分なので、オリーブ油などで炒めたり、バーベキューなどでお肉と一緒に食べたりすることで吸収の促進が期待されます。

まとめ

エビは多くの日本人に親しまれている美味しい国民食で、かつこれだけの素晴らしい栄養パワーを持っています。身はもちろん、殻にも多くの栄養が詰まっています。殻ごと食べたり出汁にしたりと活用の幅が広がりますね。

もちろん、食の基本はバランスよく、適量に。様々な食材といっしょに食べて、効率よく吸収して私たちのパワーにしていきましょう!

文:源~gen~(https://www.instagram.com/gen5884pc