エビの栄養素【アスタキサンチン編】

エビにはいくつもの栄養素が入っていて、それぞれ健康効果に期待大!

エビの栄養素についてご紹介した記事に引き続き、さらに詳しく各栄養素の種類ごとにお伝えしていきます。

第1回目の今回は、目に見える栄養素、鮮やかな「赤」のもとになっている「アスタキサンチン」について根掘り葉掘りしていきたいと思います。

アスタキサンチンの歴史

アスタキサンチン (astaxanthin, astaxanthine) は1938年にリヒャルト・クーンらにより発見された色素物質である。

引用:Wikipedia

約80年前と、わりと最近発見されたようです。正式名称は、

(6S)-6-ヒドロキシ-3-[(1E,3E,5E,7E,9E, 11E,13E,15E,17E)-18-[(4S)-4-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-3-オキソ-1-シクロヘキシル]-3,7,12,16-テトラメチルオクタデカ-1,3,5,7,9,11,13,15,17-ノナエニル]-2,4,4-トリメチル-1-シクロヘキサ-2-エノン

引用:Wikipedia

さすがに長いので別名もありました。3,3′-ジヒドロキシ-β-カロテン-4,4′-ジオンともいわれています。(それでも長い…)

アスタキサンチンのなりたち

アスタキサンチンは、作用を与える色素成分(カロテノイド)が、生き物の体内に取り込まれています。(エビの場合は主に殻)

なぜ「取り込まれて」と書いたかというと、アスタキサンチンはエビそのものがつくる成分ではなく、エビが食べているエサが作り出しているからです。

アスタキサンチンを作り出すのは「ヘマトコッカス」という藻で、この藻を食べる動物性プランクトンがその体にアスタキサンチンを貯め、さらにその藻やプランクトンをエビが食べることで、エビは体にアスタキサンチンを貯める、という食物連鎖で蓄積されます。(これを「生物濃縮」「生体濃縮」ということもあります)

ちなみにサーモン(鮭)の身や、キンメダイの皮が赤いのも、アスタキサンチンを貯めたエビを食べてその身に取り込むからです。鮭の赤ちゃん「イクラ」が赤いのも同じアスタキサンチンの影響なのですが、赤い身を持つ母鮭は、産卵をする際に自分のアスタキサンチンを子どもに託し、自分自身は白身になってしまうそうです…。

アスタキサンチンの機能

アスタキサンチンには、さまざまな働きがあることが研究により解明され、健康食品やドリンク、化粧品をはじめとした高機能商品に使われています。

「効果」のトップにくるのは、アスタキサンチンの持つ「抗酸化作用」。アスタキサンチンはビタミンEやコエンザイムQ10の1,000倍以上ともいわれる抗酸化作用を持っていることで【眼精疲労】【しわ・しみ】【動脈硬化】【美白】【認知症】などに効果があるといわれています。

「抗酸化」の対象となるものは「活性酸素」。活性酸素は、酸素の中でも反応性が特に大きいもので、体内の細胞膜に触れることで化学的にダメージを与えます。この活性酸素はとても厄介で、もぐらたたきのように生まれては消え、生まれては細胞を攻撃するという性質をもっています。

アスタキサンチンは、その瞬間的に出てくる活性酸素を瞬時にやっつけてくれる、いわばスナイパーのような存在です。

アスタキサンチンの機能は日々研究されていて、昨今では【糖尿病性腎症】【炎症】【ガン】の抑制や【筋肉・精子・皮膚機能】を高めるなどが明らかになってきています。今後も解明されるであろう、無限の可能性を秘めているといっても過言ではないでしょう。

アスタキサンチンの効果的な摂り方

アスタキサンチンは脂溶性の成分ですので、「炒めて」食べるのが効果的です。また、良質の脂質を含んでいる食材、たとえば【たまご】【アボカド】【ごま】などと合わせて食べても吸収を助けてくれるでしょう。

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また、冒頭でもお伝えしましたが、アスタキサンチンは身よりも殻に多く含まれていますので、殻ごと食べられる「揚げ」「焼き」も良いでしょう。

まとめ

アスタキサンチンは歴史が浅い栄養素なだけに、まだまだ未知のパワーがある期待の栄養素です。美容にも健康にも、見た目にも良いエビのアスタキサンチン。

明日からたくさん(アスタクサン→アスタキサンチン)エビを食べて、しっかりパワーをつけてみてくださいね。

ただし!たくさんと言っても、1日にあまりに沢山摂りすぎるのは危険ですので気をつけてください。

例えば、桜エビだと1.4t、甘エビだと10t、車エビだと17t食べると体中が赤くなったり、おなかの調子が悪くなったりする可能性がありますので、くれぐれもご用心を(笑)

文:源~gen~(https://www.instagram.com/gen5884pc
参考サイト:富士フイルムヘルスケア未来研究所